最新情報
- 2010年7月1日睡眠障害
- 睡眠障害における光の役割
睡眠障害における光の役割
今回は睡眠障害における光の力について解説していきたいと思います。
一般的な短眠法の本に良く、光に当たると昼間の眠気は無くなり、夜間は眠気を起こしやすいという事を耳にしますよね。
人間は光を浴びるとメラトニンの分泌を抑制し、夜は分泌を助ける。。。
今日はそんな基本的な話は話しません。
もし知りたければ、このブログの過去ログでお願いします。笑
もしくは私の本を買えば、そこでも紹介しています。笑
それよりも、アメリカの研究で光を利用した治療法に関する文献を見つけたのでそれを紹介します。
アメリカの科学雑誌、SCIENTIFIC AMERICAN MIND 6月7月号からです。
「不安定な睡眠パターンは神経精神病を形成するが、体内時計をリセットする事がいくつかの症状を軽減できる。」という記事から抜粋して書いていきます。
いきなり重い題名ですね。。。笑
つまり、不安定な睡眠パターンはアルツハイマーや、統合失調性などの原因になるが、
アルツハイマーや、統合失調性などを煩った患者に対して体内時計をリセットする治療をする事で、彼らの症状を軽減できるという事ですね。
ここで気になる事は一つです。
不眠症とか、夜寝れない程度の人の体内時計をセットする方法なら想像はできますが、重症患者の体内時計をリセットするにはどういう治療を行うのか?
みなさんも気になりませんか?
それでは、重要だと思った所を抜き出してサマリーしていきます。
オックスフォード大学、時間生物学者のRusell G. Foster教授は、変則的な睡眠、睡眠中の中断は多くの精神障害患者の症状だと述べています。
精神障害の中でも鬱病はその典型で、40-65%のうつ病患者が過酷な睡眠障害に苦しんでいます。
年齢もまた睡眠と感情のバランスを崩す原因でもあります。もしあなたが、老人達に彼らの睡眠習慣について尋ねれば、多くの人々が夜中に眠り続ける事が若い時に比べて難しくなっている事が明確になっています。
マサチューセッツ州ベルモントにある、McLean 病院で David Harper と彼の同僚は、アルツファイマー患者の体温が、通常の朝四時から五時に最低になるのでは無く、朝九時から正午にかけて最低になる事を発見しました。(通常の人は朝4時から5時に最低になる。)
体内時計の遅れによって、アルツファイマーの患者は家族や世話人が就寝する時間に家の中を徘徊する傾向があるのです。多くのアルツファイマーの患者は記憶喪失によって介護施設に入所するのではなく、深夜に家族の睡眠を妨げるためだそうです。
オランダのNetherlands Institute for Neuroscience のリサーチャー、Van Someren は彼の調査チームと一緒にアルツファイマーの患者に光をあてる治療を使って彼らの体内時計を矯正できるかテストして見る事にしました。
光には人間の体内時計を矯正する強い調整力を持っています。
彼の調査チームは介護施設がたびたび薄暗いという事を発見しました。アメリカのとある介護施設の午後の光の強さは27ラックスでした。(1ラックスは一メートル四方の部屋の中のロウソク光位)普通の家庭のリビングルームでは、通常50ラックスですし、太陽の光が当たれば5000ラックスにも到達します。
調査チームは12の施設に非常にパワフルなランプを取り付け、6つの施設では非常に強い光を患者に浴びせ、他の6つの施設では通常の光を浴びせました。
調査チームは189人のアルツハイマー病の患者を3年半見ました。その結果、メラトニンと光を使ったセラピーが何人かの患者の睡眠のリズムを治したのです。治療を長く受ければ受けるほど彼らは良く眠りに付ける事がわかったのです。さらに鬱気味であった患者の気分も向上する傾向にある事がわかりました。
しかしもう一つの発見が科学者を驚かせました。パワフルなランプを取り付けただけで認知症の悪化を遅くする事ができたのです。リサーチャーのSomerenは、認知症の薬であるコリンエストラーゼ抑制剤よりも光での治療の方が効果的であったと断言しています。
さて、今回の記事を読んで如何だったでしょうか?
私は正直、光の効能というのをそこまで重要視してきませんでした。なぜかというとあまり実感が無いから。これはみなさんもそうだと思うのですが、やはり自分に実感や明確な効果が無いと効能を信じられないと思うんですよね。しかし、ここまで研究で明確になってしまうと自分達の体がしっかりと光に対して反応がある事がわかります。
結論は堅苦しいのは止めてシンプルに、外に出て太陽の光を浴びる時間を作りましょう!笑
睡眠リズムを整えるのにも役に立つし、短眠法にも役に立つし、気分も明るくなって、アルツハイマー予防になるのなら、そう悪い投資では無いと思いますよ。
タグ
2010年7月1日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:睡眠障害

